「矯正治療を行う際に抜歯をするかもしれない」こんな話を聞いたことのある方も多いと思います。
欧米人に比べ日本人は顎と歯の大きさの不調和のため叢生(ガタガタした歯並び)が多いといわれています。
今は情報が手に入りやすいため、なんとなく聞いたことがある人も多いでしょう。ただ実際に矯正治療の相談に行った際、初めて聞くとびっくりされる方もいらっしゃるでしょう。親御様にとっても関心事であり、できれば自分の子どもの抜歯は避けたいと思う方も多いです。インターネットなどでも“歯を抜かずにできる矯正治療”と強調されたクリニックのHPをみかけることがあります。
矯正治療を行う際に抜歯するかしないかには基準があります
治療を行う際にはレントゲン撮影や型取りなどの検査を行い、そのデータを基に治療方針を決めていきます。
統計的に日本人の場合約7割くらいは抜歯して治療を行います。
もちろん、非抜歯で治るケースもあります。逆に抜歯が必要なケースを無理に非抜歯で治療を行うと歯根や歯槽骨、歯肉にダメージを与えるだけでなく、治療前より前歯が前突し口唇の閉鎖が困難になる場合があります、また治療終了後に後戻りを起こしやすく長期的に安定しない場合もあります。
抜歯により将来、身体に不調を起こしたりすることはありません。
いずれの場合でも治療前に納得のいくまで、矯正歯科医から説明を受けてから判断されることをお勧めします。