「親知らず」
矯正歯科でもよく出てくるワードです。
親知らずが正常に生えている人は圧倒的に少なく、4本全ての親知らずが正常に生えている人は100人中わずか2~3人程と言われています。
今回は親知らずを抜いたほうがいいケースと私自身の体験記を書いていきたいと思います。
(私は過去に歯医者さんのキュイーンって音にビビッて問診表だけ書いて帰ったことがあります。そんな怖がり代表の体験記です。)
ケース1 親知らずが横向きに生えていたり、一部が歯肉から露出しているような場合
歯磨きがしにくい上に食べた物のカスがポケット上の歯肉の間に入り込みやすく、気がつかないうちに虫歯になってしまう…なんてことに。
虫歯治療を行ったとしても、磨きにくい場所であることから再発する可能性が高くなってしまいます。
また、疲れやストレスで身体の免疫が落ちている時に突然親知らずが腫れて痛むことがあります。
これは智歯歯周炎といい、床に転がる程の痛みではないですが歯痒いような…?から始まりジンジン、ジリジリと地味な痛みが付きまといます。
進行して炎症が広がると周囲の粘膜が赤く腫れ上がり膿が出てくるようになり口が開きにくくなることがあります。
ケース2 歯並びが悪くなる可能性がある場合
通常の永久歯は12歳前後で生え揃いますが、親知らずは17歳から25歳ぐらい、全ての歯が生え揃った後に生えてきます。顎が小さい方は親知らずが正常に生えてくるスペースが無く、倒れて埋まっている状態で前にある歯を押し出すように生えてしまうことが。
徐々に前の歯が動いていき、デコボコに歯列がずれ、せっかく矯正して綺麗にしても後から歯並びが悪くなることがあります。
私の親知らずはどちらも当てはまり、一部歯肉から顔を出している状態でした。職場に来れば歯のエキスパートに囲まれている為、虫歯になることはありませんでしたが智歯歯周炎の症状は時々出ていました。
季節が変わるタイミングの急な気温の変化で免疫力が落ちてしまうのか、親知らずと一緒に喉まで腫れて痛かったです。それでも2.3日でいつのまにか治ってることが多かったので抜歯が怖かった私はズルズルと、痛いけど抜くよりマシ!と過ごしていました。
そんな私の固い決心が粉々に砕けていくようなもっと困ることがある時から起きるようになります。
それは…「親知らずが顔を出しているスポットにご飯を食べる度に吸い込まれるように物が詰まる」こと。
これ、痛みよりも一大事です、深く深く入り込んで取れないんです。そのうち、変な味までしてきて臭いが…。
人に気づかれたらって想像した瞬間、もう抜くしかないなって決断してました。
今まで智歯歯周炎の痛みに気づかない振りをして、どうやったら親知らずを抜かずに生きていけるのか、しか考えてなかった人間とは思えないスピードで紹介状を書いてもらってました。
ちなみに私のような親知らずは水平埋伏智歯といって一般歯科ではなく口腔外科で抜歯することになります。
さあ、いよいよ恐怖の抜歯!
その前に色々準備もしましたので次回にまとめたいと思います。
読んでくださってありがとうございました。