あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
年が明けてもなお新型コロナウィルスの流行が治まらない状況が続いております。皆様方におかれましてもマスクをしての外出が日常化しておられると思います。最近はカラフルな色や模様のマスクも多く、オシャレの一つとして楽しまれている方も多いように見受けられます。
当院におきましても初診相談に来られる患者さんの中に以前は「矯正の“装置”自体に抵抗があり、なかなか治療に踏み出せなかった」方や「裏側に付ける装置以外考えていません!」といった方も今はマスクをしてるので表側の装置でもいいかなぁと考える方が多くなっているように感じます。
自分自身も小学生のころ矯正治療の経験者で、約○○年前?(笑)ですが、当時はブラケットと呼ばれる直接歯に接着する装置は銀色の金属製でギラギラしていました。しかし金属以外の材質の耐久性や強度が進歩し、現在では前歯に関してはあまり金属製の装置を見なくなりました。
当院でも特別な理由がない場合は前歯には白色の材質の装置を使用しています。
白色ワイヤー
さらに最近では歯牙を動かすために力を発揮するワイヤー(針金)も金属色のほかに白色のワイヤーもあり、目立ちにくいため女性を中心に人気があります!
金属色ワイヤー 白色ワイヤー
ここで矯正用ワイヤーの専門的なお話をちょっと。
このワイヤーの材質も時代とともに進化しております。初期のころは、ステンレス製のものが広く使われておりました。その後柔軟性を向上させた(ガタガタの歯並びに効果を発揮する!)ニッケルチタン合金、ニッケル、チタンに銅を配合してさらに柔らかくした材質、ニッケルチタンの柔軟性とステンレスの永久変形の利点を併せ持ったチタン、モリブデン合金等々・・・(他にもたくさんあります)
柔軟性のあるワイヤーの進歩によって、弱い力による歯牙の移動が可能となり、歯根吸収のリスクや痛みの軽減等、昔に比べ飛躍的に進歩しています。